『ラリカ=ヴェニシエスは猫?とゆく。』において、各キャラクターの名前以外に宗教上の役職などの称号がついてくる場合があります。今回は、それぞれの意味やどういった場合の称号を付けて呼ばれるのか解説していきましょう。

まず、ラリカ達の世界における名前以外の用いられる名称は、主に『所属する宗派での位階』・『政治的な役職』がそのまま名前の後に付けれます。

●所属する宗派での位階の場合
『所属する宗派での位階』という場合は、例えば作品タイトルにも用いられている『ラリカ=ヴェニシエス』などがあたります。
この場合、『ラリカ』という名前に対して『ヴェニシエス』という役職が付けられている事になります。

その他の例)ヴェネラ、アコ、バトゥス、リス、ビスト 等

●政治的な役職の場合
対して後者の『政治的な役職』がつく場合というのは、例としてリベスの町でレクスの下で働いている『イディオ=バルクス』などがこちらに当たります。

●二つの場合の使い分け。
政治的な役職による呼称の方であっても、教会に所属している以上は、所属宗派での位階が用いられる場合もあります。
そのため、例えば『イディオ=バルクス』であっても、『イディオ=シス』などと呼称される場合も生まれてきます。

この場合の使い分けは、その呼称を用いた人物が、どちらを強調したいのか重視されることになります。

もし、宗教的儀礼の場であれば『シス』と呼ばれるでしょうし、反対に政治の意思決定に於いて意見を求められているのであれば『バルクス』と名前の後に付けられることになります。
第1章では、ミギュルスによる襲撃に対処するために、政治的代表者としての立場が重視されていたために、ラリカはバルクスと呼んでいます。
基本的には、この世界では宗教が絶大な権威を占めるために、宗教的な呼称が用いられる場合がほとんどです。

●名前の前につく場合
今までは、名前の後ろに称号などがつく場合を説明してきましたが、例外として名前の前につく称号があります。
それは、レクスのような領主(一定の土地に対して自治的権力を有して統治する者)は、名前の前に『リベス=レクス』のように自身が所有する土地の名前を冠してよばれます。
これは、統治者に関しては、『何処の土地』の管理者であるのかということが重視される事によって生まれた文化です。
そのため、この場合でも、宗教的な位階が重視される場合や、政治的な立ち位置が重要視される場合は名前の後ろに役職を付けて呼ばれる場合もあります。

因みに、学がない人間には、『リベス=レクス』などのように呼ばれる場合に、『リベスさん』の『レクスという役職』と思われてしまうこともあります。
そういった誹りを避けるために、この世界の教育に於いて、呼称の暗記は重要と考えられています。

●敬称としての称号
『ヴェニシエス』といった称号は、単に宗教的な役職を示すだけで無くこれ自体が敬意を示す表現になります。
例えば、フィックとラリカが会話する際に『ラリカちゃん』という呼び方と『ラリカ=ヴェニシエス』という呼び方をする場合があります。
これは、気安い会話をする際には『ラリカちゃん』という呼び方をしており、公式の場では『ラリカ=ヴェニシエス』という呼び方を用いているためです。

それ以外にも『ヴェニシエス』という称号には、宗教的な敬意を持っていますという意味が含有されています。
そのために、公式の場で無くても、あえて敬意を示したい場合はこの呼び方を行います。

コレに関連して、若干のからかいを込めてこの呼称を用いる場合もあります。
例えば、第4章の『第二十一話「友達作りに必要なこと」 』で用いられた『ヴェニシエス』という呼び方には、若干常識外れのことをしれっと言うラリカに対してからかいを込めて使われています。
わかりやすく言うと、関西方面で用いられる『先生』という言葉と同じように捉えて頂ければわかりやすいでしょうか?
(『~先生、それはやりすぎやで』といった具合)

また、宗教的な意義や立場を含めてかつ親しみを持って呼ぶ場合には『ヴェニ』といった調子で略称を用いることでも親しみを持った呼び方になります。

●相手の役職も位階も分からない場合
この場合敬意を示して呼称したいにも関わらず、相手の役職や位階が分からない場合があります。
この場合『~様』『~さん』でも問題は無いのですが、特に宗教上の敬意を示す場合には便利な敬称があります。

それが『シス』という呼び方です。これは、特定の位階を示す物では無く敬意を示す表現になります。
元々は、教会関係者で特定の役職を与えられないものに対して用いられる呼称だったのですが、その後熱心な教会教徒を指す言葉として意味合いが変化し、現在ではどなたに使っても失礼にならない敬称として用いられています。
そのため、初対面の人間に呼びかける場合は名前の後に『シス』とつけるのがもっとも失礼に当たらない表現と言えるでしょう。