第三章「ラリカ=ヴェニシエスは立ち上がる(下)」

 

『ハイクミアの吸血鬼』事件現場に遭遇してしまったラリカは、初めて身近で経験した人の悪意に、自身が『ヴェニシエス』としてではなく、ただの人として抱いてしまった気持ちに落ち込んでいた。

なんとか、失われた命のことを想い、自分の中で事件との折り合いをつけていく。

やがて、教会の人間との交流を通して表面上は普通に振る舞えるほどまで回復した頃。
リクリスと研究していた『多層構造術式』が完成する。
二人で術式の完成を祝う中、今度は町に買い物に出かけたリクリスが戻ってこないのだった。

心配になったラリカはくろみゃーと共に町にリクリスの姿が無いか探しに行く。